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Race
いよいよ決勝レース。周回数は12周。オーバーテイクの難しいサーキッ
トだけに、スタートで1コーナーをトップで通過することが重要なポイン
トとなる。しかしホームストレートは後輪に加重のかかる上り坂。FFの
コペンにとってグリッドスタートは極めて不利な条件だ。江黒選手のク
ラッチテクニックに全てがかかっている。

グリーンフラッグが振られ、オールクリア。そしてマッド杉山氏の手に
よってスタートフラッグが振り下ろされた!
全車一斉にスタート。コペンは予想通り前輪がホイールスピン!1コー
ナーまでに2位のカプチーノに並ばれてしまった。一瞬、抜かれたか!
と思ったが、ギリギリまでブレーキングを遅らせてなんとか1位のまま
1コーナーを通過することができた。

車は好調。周回を重ねるごとに2位のカプチーノを引き離しにかかった。
ところがここで伏兵アルトワークスがカプチーノをかわし、2位に浮上。
コペンの背後にピタリと付いた。コペンはフロントタイヤがタレ始め、
コース後半の下り区間のタイムが落ちてきていた。ラップタイムはアル
トワークスの方が速い。最終コーナーのブレーキングをミスすれば間違
いなくオーバーテイクされてしまう。
逆に、最終コーナーから3コーナーまでの登りの区間はコペンの方が速
く、つまり最終コーナーさえ抑えきれれば前にでられることは無い。
数周にわたって、テールトゥノーズのバトルが繰り広げられた。

そしてファイナルラップ。最終コーナーの熾烈なブレーキング競争に勝
ち、SCUDERIA ESDコペンはみごとに初優勝を飾った!
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K4GP 4時間耐久レース(D-SPORT COPEN)