時おり小雨が落ちてくる天気は、決勝直前には完全に雨へと変わって
いた。コンマ1秒を争う予選を4位で通過し、2列目からのスタート。
コースの特性からも、耐久レースとはいえスプリントに近い状態にな
ることは充分に予想される。スタートから数周のポジション争いが最
初の山場となることは間違いない。

スタートドライバーは、なかむらたかひろ。レッドシグナルが消える
のと同時に好スタートを切った。1〜2コーナーで予選2位のアルト
ワークスに並びかけ、3コーナーヘアピンで前に出ることができた。

レースは予想どおりスプリントの様相を呈し、周回遅れの車をはさみ
ながらも、開始1時間経った後もトップから30秒の間に7台がひし
めく混戦であった。

開始から1時間50分。給油のためにピットイン。給油時のストップ
はレギュレーションで2分間以上が定められている。ほとんど空にな
ったコペンのタンクに30リッターのガソリンをを注入する。ここで
要した時間、3分30秒。このタイムが後々リザルトに大きく影響す
ることになる。

レース後半になるにつれ、雨足はさらに強くなり、各所でスピンやク
ラッシュがおき、その都度ペースカーがコースインするという荒れ模
様の中、なかむらたかひろ、江黒雅洋の両ドライバーは慎重にラップ
を重ねていった。
そして3時間。チェッカーフラッグが振られた。
順位はクラス4位。トップとの差は2ラップだった。
ラップタイムが46〜7秒と考えると、給油を2分以内で終わらせる
ことができれば、充分にトップ争いができたはずである。

車が好調であっただけに、次回に課題を残す結果に終わった。